[D4] 「ディアブロ IV」ゲームシステム・概要

ディアブロ IV

ディアブロ IVのゲームシステムや概要についてBlizzCon 2019にて公開された情報を掲載します。キャラクターを強化するスキルポイントシステム、マップ、マルチプレイ、敵キャラクター、アイテムなどについて紹介します。

目次


スキル・ポイントとタレント・ツリー
オープンワールド&マルチプレイ
敵キャラクター:サンクチュアリの怪物達
アイテム
よくある質問


スキル・ポイントとタレント・ツリー

ディアブロ IVでは、キャラクターの継続的な成長とカスタマイズがゲームの核となります。それを実現するのが、スキル・ポイントとタレント・ツリーです。

スキルポイントは、レベルアップやワールド内で希少な書物を見つけ出すことで獲得できます。スキル・ポイントはすぐに消費することもできますが、上位レベルでアンロックされるスキルのために貯めておいたり、幅広く複数のスキルに割り振ったり、気に入ったものに集中して使うことも可能です。

スキル・ポイントとタレント・ツリー

各クラスにはキャラクターをカスタマイズするための専用のタレント・ツリーがあり、選んだ内容に応じてコストがかかります。

ソーサレスの場合なら、機動力または稲妻のダメージを強化するスキルを集中してあげるため、冷気のスキルについては後回しにするといったカスタマイズも可能です。ドルイドなら、人熊のタレントを伸ばして近接戦闘に特化することもできます。その場合であっても、人狼やその他のスキルが使えなくなるわけではありません。スキル・ポイントを割かなかった分だけ、その効果が向上しないだけです。何を強化するかはプレイヤー次第です。

また、タレント・ツリーは末端に近づくに従って、より強力な能力を獲得できるようになっています。

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オープンワールド&マルチプレイ

従来のディアブロシリーズと異なり、ディアブロ IVは完全なオープンワールドとなり、5つの区域を、好きな順番で、いつでも自由に、シームレスに旅することができます。

各区域に出現する怪物はそれぞれ異なり、各地で固有の生態系があり、プレイヤー達が共有するワールドでは公開イベントが発生します。また街には交流を深められる社交場もあり、これまでのシリーズと比べると「ディアブロ IV」は少しだけ賑やかになります。

それぞれの区域は隣接しており、区域間の移動はシームレスに行われ、ロードにより中断されることもありません。


スコスグレン

スコスグレン

海に面し、雨が降りしきる地スコスグレンは、ドルイドの故郷であり、鬱蒼とした森に覆われています。森の中の深い茂みには人狼が潜み、不気味な海岸線には、新たに登場する怪物「Drowned」が息を潜め、通りかかった者を水底深くに引きずりこもうと待ち構えています。

砕けし山

砕けし山
砕けし山2

雪に埋もれ隔絶されたこの山脈は、熱心な僧の一派がその身を隠し、本山としています。彼らは悟りを求めていますが、その足元の地下深くに広がる暗闇の洞窟に、この世ならざるおぞましいものたちが巣くっています。

乾きの平原

渇きの平原

苛烈かつ過酷な環境が広がる乾きの平原は、我慢強く屈強な者か、そうでなければ他に行くあてのない者が行き着く土地です。この地で暮らす者は、生き延びるためなら手段を選びません。ちょっとした略奪から、生き残るために相手の全てを奪うまで、いかなる事態にも備えておく必要があります。

ハウェザー

ハウェザー
ハウェザー2

魔女や狂信者は、無数の蛇が巣食うこの沼地を根城にしており、古代の遺物を求め、深く淀んだ水の中を漁り続けています。備えなくこの地に立ち入れば、冒険者はたちまち窮地へと追い込まれるでしょう。

ケジスタン

かつてのシリーズでアルカーナスやカルディウムを訪れてわかったように、ケジスタンの砂漠は勢力を広めようとしている邪教徒が身を隠すには絶好の場所です。彼らは廃墟となった遺跡を密かに調べ上げ、古の究極の悪を呼び戻すための力を探求しています。


「パーティプレイ」か「ソロプレイ」か

ディアブロ IVでは、ソロでもパーティでも冒険を楽しむことができます。

ストーリー・モードは、自分のペースでプレイすることも、フレンドと一緒に進めることもできます。パーティを組んだ場合は進行状況がリーダーとリンクされるため、既に完了した内容や次にやるべきことがわからなくなることもありません。

ワールドの大部分はソーシャルで共有されますが、各区域の一部はストーリー・モード専用となっています。そして一定の条件が満たされると、その区域は他のプレイヤーにも開放されます。つまり、偶然ほかの冒険者のパーティとすれ違うことや、他のプレイヤーが進行中のイベントやワールドボスとの戦いに加勢することも可能となります。このようなアクティビティは、パーティを組まなくても楽しむことができます。


底知れぬ「ダンジョン」の探索

ダンジョンはワールドとは分かれており、プレイヤー固有の区域となっています。他の冒険者が通りかかることはありませんが、あらかじめ最大4名のパーティを組んで挑戦し、貴重な報酬の獲得を目指すことが可能です。

「ディアブロ」の象徴とも言えるダンジョンのレイアウトと内部で発生するイベントは、それぞれがランダムに生成されます。ダンジョンの地形は室内または屋外を問わず、異なるタイルセットが組み合わされて生成され、シームレスな探索が可能です。ある階層や場面から次の場へと自然につながり、ローディングを挟むこともありません。

また、ダンジョンごとに目標が設定されています。これらの目標は、冒険の道標として役立つだけでなく、さらなる報酬や難易度をプレイヤーにもたらします。ダンジョンの目標を達成すると、それに続く目標も自動的に更新されます。それぞれの目標は個別に設定されており、そのダンジョンに応じた性質や特徴を伴った内容になっています。ダンジョンの数は数百におよび、数え切れないほどのイベントが用意されています!

また、ゲーム終盤のダンジョンは、多様性、深い戦略性、そしてプレイヤーの主体性の3つを柱として構築されています。今回紹介する新システムの1つは「Keyed Dungeon」と呼ばれるものです。サンクチュアリのどこかにある鍵を見つけることで、既存のダンジョンが変化し、難易度と報酬だけでなく、ダンジョンの特性さえも変わります。自然なランダム生成をベースに、立ち向かうべき敵の力と特性が与えられるので、プレイヤーは攻略の為のスキルと装備を選ぶこととなります。これらの要素が先ほど掲げた3つの柱をゲーム内に実現し、進化し続ける唯一無二のゲーム体験が可能です。

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敵キャラクター:サンクチュアリの怪物達

ディアブロ IVの舞台となるサンクチュアリに登場する敵キャラクターについて紹介します。

種族

ディアブロ IVでは、サンクチュアリの世界に新たな息吹を吹き込むため、モンスターの設計とデザインのアプローチを根本的に見直しました。それぞれのモンスターは、テーマや場所に根ざした複数種の敵から構成されるモンスター種族に属するようになります。その新種族の1つ、「Drowned」を紹介します。

Drownedは水棲の怪物で、スコスグレンの沿岸に出没します。他の場所には棲みつかないので、彼らを狩るつもりならスコスグレンまで遠征する必要があります。同種の固体との連携で発揮される特殊な能力を有しており、複数体と戦う際、大きな脅威となります。


特性の再構築

ディアブロ IVの怪物の特性は、これまでのシリーズとは少し性質が異なります。「Molten(マグマ)」のように、以前と同じ効果の特性もあります。しかしMultishotのように付与される敵に応じて効果が変わり、プレイの戦略が大きく変わるものもあります。

ここでは種族、フォールンを例に紹介します。Multishotが付与された遠距離攻撃型のフォールンは、3発の遠距離攻撃を仕掛けてきます。これは、これまでのシリーズからも予測できる動きです。ですが、フォールン・シャーマンがMultishotを付与されると、一度に1体ではなく3体の仲間を蘇生させることが可能になります。こうなると、プレイヤーの優先順位も変化せざるを得ません。今作の特性は、プレイヤーの戦況の捉え方や敵に対する戦略に変化を生み、敵に生じる効果に応じて多彩なゲーム体験をもたらします。


Ashavaとワールドボス

デモ画面1

Ashavaは新たなワールドボスの最初の1体です。Ashavaにはパーティーを組んで挑むことになるでしょう。それでも彼女の能力には十分注意しなければなりません。スキルの使いどころも慎重に見極めましょう。致死的な一撃を基本操作である回避で、新たに追加された状態異常、「よろめき状態」で戦闘を有利に運びましょう。この「よろめき」によって相手の一部の能力を封じたり、弱体化させることができます。Ashavaとの戦いでは、うまく命中させることで彼女の腕の刃を破壊し、旋風攻撃の範囲を大幅に縮小させ、プレイヤーとその仲間へのダメージを軽減することが可能です。

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アイテム

ディアブロ IVでのアイテムの種別をご紹介します。アイテムのカテゴリーは以下の通りで、大部分は過去作と共通しています。

ノーマル -> マジック -> レア -> レジェンダリー/セット ->エンシェント -> ミシック

ディアブロ IVではレジェンダリー・アイテムをセット・アイテムと同等の力を持つものとして設定されています。選んだプレイスタイルによって、特定のクラス専用セット・アイテムに装備が縛られてないように意図されています。エンシェント・アイテムは、シーズンと連動して導入される予定ですが、詳細はまだ発表されていません。ミシック・アイテムは非常に強力で、一度に1つしか装備できません。

戦闘の統計値については、計算方法が簡素化されます。複雑な計算式によってプレイヤーの頭を悩ませ時間を浪費させるよりも、プレイスタイルに影響するステータスについて、プレイヤーに時間をかけて考えてほしいという意図のもと、このような変更を加えられています。攻撃力と防御力は最も重要なステータスで、前者は敵に与えるダメージを増加させ、後者は敵から受けるダメージを減少させます。

攻撃速度や近接ダメージ減少などのステータスもこれまでと同様に存在します。ただし、これらのステータスはさまざまな面でプレイヤーの戦闘スタイルに影響を与えます。ダメージ出力やダメージ減少に影響する一方で、戦場の環境や、異なる状況下でどのスキルが最も有用かなど、プレイヤーの判断にも影響を与えます。

さらに、アイテムの中には個々のタレントを強化し、装備中にボーナスポイントを付与する効果を持つものもあります。


レジェンダリー・パワー

レジェンダリーはゲームプレイにおけるスキルの扱いを根本的に変えます。このアプローチは「ディアブロ IV」で一貫して取られているものです。

例:ソーサレスのスキル「テレポート」

あるレジェンダリーは、テレポート直後に防御力を向上させ、スキルを防御的な脱出手段として強化します。そして別のレジェンダリーは、テレポート後に一定時間プレイヤーが与えるダメージを増加させ、攻撃時の有用な選択肢としてスキルを強化します。さらに別のレジェンダリーは、テレポートのクールダウンを完全になくす代わりに転移先がランダムになり、スキルの機動性が向上すると共に予想のつかないものになります。そして最後に、転移と同時に敵に強力な範囲ダメージを与えるレジェンダリーも存在します。


ルーン

ルーンは以前の作品よりパワーアップして帰ってきます!ディアブロ IVのルーンは、装備のカスタマイズ要素として組み込まれます。ルーンには、「状態」と「効果」の2つの種類があります。使い方は簡単で、「状態」と「効果」のルーンを1つずつアイテムのソケットにセットし、自分だけのレジェンダリー・パワーを作り出すことができます。それぞれのルーンには多彩な種類があります。

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よくある質問

Q: 取引は可能ですか?
A: はい。まだ詳細は未定ですが、コミュニティからの要望が多いことは理解しています。アイテム収集のゲーム体験を損ないようにしつつ、ある程度のレベルで取引の要素を再び導入したいと考えています。

Q: クランはありますか?
A: はい!クランは「ディアブロ IV」の主要な要素になります。

Q: PvP対戦はありますか?
A: はい。ワールド内の一部のエリアでは、PvP対戦を楽しむことができます。そうしたエリアでは背後に気をつけながら冒険をしなければなりません。

Q: シーズンはありますか?
A: はい!今作のシーズンは、ゲームプレイに大きく影響するものにしたいと考えています。詳細は追ってお知らせします。

Q: ハードコア・モードはありますか?
A: はい!「ディアブロ」の第1作目から続く伝統として、今作でもプレイヤーは自らに枷を掛け困難に挑むことができます。

Q: 「ディアブロ IV」のコンソール版は発売されますか?
A: 「ディアブロ IV」はPCと、Xbox OneとPS4を含めたコンソール機の両方でプレイできるよう、関係各社と共同作業中です。現時点では、その他にお知らせできるプラットフォームはありません。

Q: 上記で説明されていない任意のゲーム機能はどうなりますか?
A: 「ディアブロ IV」の最終形がどのようなものになるのか、きっとたくさんの疑問がおありかと思います。現在に至るまで、アート、ストーリー、システムのすべてにおいて鋭意開発を進めていますが、完成にはほど遠く、まだ開発の初期段階にあると言えます。今週ご紹介したものはかなり踏み込んだ概要です。「ディアブロ」の最新作をお届けすべく現在も作業を続けているので、内容には多数の変更が生じる予定です。

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ソース:「ディアブロ IV」概要