[D4] オープンベータフィードバックからのアップデート(4/16追記)

「ディアブロ IV」オープンベータを振り返って:フィードバックを改善へ

3月18日と25日の週末に開催されたディアブロ IV オープンベータのフィードバックとゲームプレイデータを基に、様々なシステムに修正とアップデートが導入されることが発表されました。6月6日のリリース時点でこれらのアップデートはすべて実装されます。

4/16追記:「ダンジョンをリセットボタンを無効化」についての開発者コメントを追記しました。


目次

▼アップデート内容
 ダンジョン
 クラス
 UI
 エンカウンター
 地下室
 全般的な利便性(QOL)
「ディアブロ IV 開発者アップデート」ライブ配信:4月21日


ダンジョン

ダンジョンのレイアウト

皆さんから多く寄せられたフィードバックのひとつが、来た道を戻らなくてはいけないダンジョンが数多く存在するという意見でした。そこで、来た道を引き返さずに済むように、すべてのゾーンにわたって複数のダンジョンを最適化しました。破砕山脈ゾーンについては、以下のダンジョンのレイアウトが更新されます。

  • カルデラ・ゲート
  • 穢された地下墓地
  • 放棄された小屋
  • 禁じられた都市
  • 霜降る終焉
  • 永久の放出
  • コー・ドラガンの兵舎
  • モールウッド
  • ライムスカー洞窟

開発者メモ:今回のレイアウト変更の一番の狙いは、プレイヤー体験を損なうような後戻りをできる限り減らすことです。例えば、構造化された目標とインタラクトするために隣接する部屋に入る必要があった場合など、変更前はプレイヤーは来た道を引き返さなくてはなりませんでした。変更後は、プレイヤーが辿り着きやすいように、多くの構造化された目標の位置がダンジョンのメインの通り道沿いに移動されていますので、攻略を済ませたあとにダンジョン内を容易に探索できるようになっています。

ダンジョンイベント

  • ダンジョン内でイベントが発生する確率が10%から60%に上昇しました。

ダンジョンのゲームプレイ

  • 来た道を戻る必要性を減らすため、はぐれたモンスターの一部についてモンスター自身がプレイヤーを探すように変更することで、「すべてのモンスターを倒す」目標もこれまでより完了しやすくなりました。
  • 敵愾心を集めると、プレイヤーと付近の味方が以下の効果を得るようになりました。
    • リソースを10獲得する。
    • すべてのアクティブなクールダウンを1秒短縮する。
  • 「敵愾心を入れる」際の詠唱時間が3秒から0秒に短縮されました。
  • 救出にかかる時間が3秒から1.5秒に短縮されました。
  • 全ての救出目標の完了時にライフ・ポーションがドロップするようになりました。
  • 古代の彫像(Ancient’s Statue)、血の石、仕掛け箱、石の彫刻のいずれかを所持していると機運ボーナスを獲得して、自身と付近の味方の移動速度が25%上昇するようになりました。
  • 台座での詠唱時間が2秒から0秒に短縮されました。
  • プレイヤーが携行するオブジェクトを台座に戻したときに、ライフ、リソース、ポーションが最大まで回復し、付近の全プレイヤーのクールダウンがリセットされるようになりました。
  • 全ての扉について、開いた際にミニマップにピンが生成されるようになりました。
  • ダンジョン内の構造化された目標すべてに、プレイヤーが克服すべき戦闘メカニクスが追加されました。

開発者メモ:「ディアブロ IV」のダンジョンではさまざまな目標が提示されますが、プレイヤーからはそれぞれの目標を完了するアクションが退屈に感じるというフィードバックが寄せられていました。目標とされたアイテムを所持していると機動力が向上するなどのボーナスを設定することで、目標を完了する体験が合理化され、プレイの幅も広がるでしょう。この調整は始まりに過ぎず、将来のアップデートでも今回のデザイン上の理念を推進していく予定です。

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クラス

全般

  • 抑圧不可状態になるまでエリートモンスターにスタンや凍結などの効果が2倍長く適用されるようになりました。
  • クラススキルを見直して、全クラスが操作障害効果を除去するスキルを利用できるようにしました。
  • 多くのレジェンダリー・パワーの効力がアップデートされました。

バーバリアン

  • バーバリアンクラスに常時発動の10%のダメージ軽減効果を追加しました。代わりに、スキルツリーの一部の常時発動のダメージ軽減効果の効率を低下させました。
  • 〈ワールウィンド〉スキルがより大きなダメージを与えるようになり、怒気の消費量が増加しました。
  • 〈二刀流〉のスキルが強化され、スタンまたはノックダウンした敵に使ったときに、怒気の全コストが回復するようになりました。

ドルイド

  • 使い魔スキルで与えるダメージが大幅に増加しました。
  • すべての奥義スキルのクールダウンが短縮されました。
  • 〈熊爪〉と〈大地の怒り〉の使い勝手を改善しました。
  • 変身以外のスキルを使ったときにドルイドが人間形態に戻るようになりました。

ネクロマンサー

  • 召喚されたミニオンが倒されやすくなり、「死体」を活用する機会が増えました。
  • 「死者の書」の多くのボーナスの値が増加しました。
  • 〈コープスエクスプロージョン〉のダメージが低下しました。
  • スケルトンウォーリアとメイジの明るさが低下しました。

ローグ

  • 〈遁走〉スキル強化時のボーナスが増加しました。
  • 複数の常時発動スキルのボーナスが増加しました。
  • 全ての〈注入〉スキルのクールダウンが延長されました。

ソーサラー

  • 〈チャージド・ボルト〉のダメージが増加し、マナ消費が低下しました。
  • 〈チェイン・ライトニング〉のダメージおよびボスに対する効率が低下しました。
  • 〈インシネレート〉スキルのエンチャントメント効果のクールダウンが短縮されました。
  • 〈ファイアウォール〉にエンチャントメント効果が適用されている際に、〈ファイアウォール〉が敵の足下に発生する頻度が上昇しました。
  • 〈メテオ〉スキルのエンチャントメント効果である幸運の一撃の発生率が上昇しました。

開発者メモ:クラスへ変更を導入する際には、クラス自体とそのスキルの両者にインパクトと力強さを感じられるようにすることが大切だと考えています。そしてこの理想を実現するために皆さんからのフィードバックが役立てられました。皆さんのなかには、現段階ですでに特定のスキルが強すぎることを見抜いている方がいました。スキルに関しては、使って面白いものにすること、そしてアイテムとの相乗効果や戦闘時の使用感を重視しています。この文脈でいくつかの変更を導入しましたが、その一例がネクロマンサーのミニオンです。戦闘時のミニオンの耐久性を低下させることで、死者を甦らせるゲームプレイがもっと積極的に用いられるようになるでしょう。
クラスのバランス調整は今後も長く続けられるものであり、製品版のリリースはその第一歩に過ぎません。「ディアブロ IV」のクラスバランスに関しては、将来のアップデートで改善を続けていきますのでご期待ください。

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UI

  • ビルトインスクリーンリーダーが主要なメッセージやゲームオプションの詳細、その他のUIテキストを読み上げていなかった不具合を修正しました。
  • アクションをマウスホイールに割り当てられなかった不具合を修正しました。
  • 「回避」をコントローラーの右アナログスティックに割り当てられなかった不具合を修正しました。
  • アクション・バーを中央に表示する設定にした場合に、チャットが画面の左側に表示されるようになりました。
  • 所持品内で「ステータスと素材」をクリックすると、デフォルトでキャラクターのステータスが表示されるようになりました。
  • メイン攻撃の入力をセカンダリのボタンに割り当て可能になり、「移動」と「インタラクト」の入力を1つのボタンに割り当てられるようになりました。
  • ゲーム内で使用されていたSans Serifフォントが新たなSerifフォントに置き換えられました。

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エンカウンター

  • ブッチャーなどのボスが反応しなくなっていた複数の不具合を修正しました。
  • ブッチャーの難易度を見直し、ワールドティアIIIとIVにおける難易度が高くなりました。
  • トゥコートやマルノク、ヴェナードなどのボスに対する近接攻撃キャラクターの難易度を見直し、攻撃と戦闘メカニクスに調整を行いました。
  • シャドウ・エンチャントの特性を使うヴァンパイア・ブルートが〈インペール〉を連続使用していた不具合を修正しました。

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地下室

  • 地下室のダンジョンイベント発生率が増加しました。
  • 地下室のクリア時に報酬として宝箱を安定して獲得できるようになりました。
  • 地下室がクリア前にクリアとマークされていた不具合を修正しました。
  • 地下室で出現が保証されているはずのエリートモンスターが出現しなかった不具合を修正しました。

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全般的な利便性(QOL)

  • 攻撃を早めに移動キャンセルすることで攻撃速度を上げることができていた不具合を修正しました。
  • キャラクターがエリア内に読み込まれたあとに、無敵/標的指定不能になっていなかった不具合を修正しました。
  • 「ダンジョンをリセット」ボタンを無効化しました。

(4/16追記)開発者メモ:ディアブロ IVのサンクチュアリには100以上のダンジョンがありますが、オープンベータでは第1章の破砕山脈で提供されるサブセットしか探索できず、レベルキャップもリリース時の体験を完全に表現しているわけではありませんでした。また、「力の古文書(Codex of Power)」で強力な付与効果を集めるなど、さまざまなダンジョンをクリアする理由がありますし、他のプレイヤーとパーティを組んでダンジョンを開始させることで、ダンジョンを繰り返すことができるのも、これまで通りです。

そして、ハードコアプレイヤーがダンジョンで困難な状況になったときに、ダンジョンをリセットすることが死を回避するための手段ではないことも明確にしたかったのです。

それでも、特定のダンジョンを繰り返しプレイするのは楽しいことだと思うので、そのようなプレイスタイルをよりよくサポートするために、同じダンジョンを連続してクリアできる回数に妥当な上限を設けるなど、より恒久的な解決策を検討しています。実際、ゲーム本編では、プレイヤーは紋章(Sigil)を獲得してナイトメアダンジョンをアンロックすることになりますが、これは特に繰り返しクリアするように設計されており、高い報酬とリプレイ性を持つように最適化されています。この点については、今後さらに詳しくお伝えしていきます

  • ゲイル谷とセラクの恍惚のキャンペーンクエストを完了するまで、ゲイル谷とセラクの恍惚のモンスター数が意図したよりも少なくなっていた不具合を修正しました。

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「ディアブロ IV 開発者アップデート」ライブ配信:4月21日

「ディアブロ IV 開発者アップデート」ライブ配信を視聴しよう

4月21日(金) 3:00から開発者アップデートライブ配信が行われます。今回は「ディアブロ IV」の開発陣が「ディアブロ IV」のエンドゲームおよびオープンベータを受けてのクラスとダンジョンへの変更内容について詳しくお伝えします。

配信チャンネルはこちら。

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ソース:「ディアブロ IV」オープンベータを振り返って:フィードバックを改善へ