「ディアブロIV」 アイテムパワーと装備品の選び方
redditに投稿されていた「Breakdown of item power and efficient inventory management」を翻訳して紹介します。
この投稿では、ディアブロIVの直感的に理解しずらいアイテムパワーや装備品の選び方について、とても分かりやすく解説されています。
かなりのテキスト量ですが、ディアブロ経験者でも理解していない人が多いであろう内容となっていますので、是非最後まで読んでみて下さい。
注意1:このガイドにおける特性とは、オプションやアフィックスとも言われる装備の追加能力のことです。
注意2:翻訳にあたり、旨趣に影響がない範囲で補足等を加えています。
注意3:原文では化身や特性の確認にmaxrollのガイドを進めていますが、英語が難しい場合はディアブロ4 攻略Wikiのビルドガイドや化身一覧が役に立ちます。
目次
・はじめに
・要約(忙しい人向け)
・アイテムパワー
・なぜ725が重要なの?
・化身の効果の範囲
・強化の影響
・アイテムを確認する
・どの特性が良いかガイドで覚える
・ステータスの「攻撃力」が下がっても大丈夫
・ドロップは取捨選択する
・アイテム整理
・最後に
・追記
はじめに
このガイドは、主にワールドティア3と4のエンドゲームをプレイしている方、化身の抽出・付与がどのように機能するか知っている方向けです。
メインのキャンペーンをプレイしている方は、これらの内容は気にせず楽しんでください。そして、必要になったときに、ここに戻ってきてください。
要約(忙しい人向け)
725を超えるアイテムパワーは、能力が基本ダメージに依存する武器を除き、これっぽっちも考慮する必要はありません。
神聖アイテムをアップグレードしてアイテムパワーが725を超えることは稀で、逆に祖霊アイテムはほぼ常に725を超えています。
どのような祖霊アイテムでも正しい特性が与えられれば最高のアイテムになる可能性がありますが、神聖にはその可能性がほとんどありません。
化身については、一部の化身はアイテムパワーに依存しない範囲で効果が変わるので、レジェンダリーアイテムに良い化身が付いているかは常にチェックしてください。
どのような化身・特性を調べればいいかはmaxrollを参照してください。
これらのガイドでは、各スロットの内訳、化身、スタッツの優先リストなどが記載されています。完全に従う必要はありませんが、参考になります。
基本的に、レアを売ったりレジェンダリーを分解することで、ゴールドや必要な素材を入手できます。それらが不足したら、売却や分解を行ってください。
ここからは詳細な解説になりますが、解説内の数値はあくまで例であり実際の数値ではありません。
ただし、ブレークポイント間の特性値の範囲はとても大きいため、ブレークポイントが潜在的なアップグレードになることは覚えておいてください。
アイテムパワー
よくある誤解に「アイテムパワーが高いほどアイテムの特性が良い」というものがあります。
実際は「アイテムパワーが高いほどアイテムのメインステータスが向上する」だけです。
防具の場合は防御力、アクセサリーの場合は耐性、武器の場合は基本ダメージです。
より高いアイテムパワーでの防御力、耐性の増加量は非常に僅かです。そのため、725より上でのアイテムパワーの増加は、武器以外では実質無意味です。
武器はアイテムパワーが基本ダメージに影響するので非常に重要です。
つまり、725以上のアイテムパワーは、主にダメージのもとととなる武器においてのみ関係しています。
なぜ725が重要なの?
なぜ725が重要なのでしょうか。それは、アイテムにはアイテムパワーによるブレークポイント(しきい値)が設定されているからです。
ブレークポイントは150、340、460、625、725に存在し、これらのブレークポイント毎にアイテムの特性の範囲(効果の下限と上限)が決定されます。
例えば、アイテムパワー650のA、アイテムパワー750のBがあり、どちらも「脆弱ダメージ+」の特性を持つとします。
その時、アイテムパワー650のAの特性は+15~25%の範囲を持ち、アイテムパワー750のBの特性は+20~30%の範囲があるとしましょう。
見て分かる通り、アイテムパワー650と750には大きな差があり、Aが最大の効果を得たとしてもBとほぼ同等か劣っていることになります。
ちなみに、アイテムパワー820のアイテムCがあったとしても、どちらもブレークポイントが725のため特性の範囲はBと同じで変わりません。
アイテムパワーが725よりも上のアイテムは、どれでも最上級アイテムになる可能性があるのです。
化身の効果の範囲
次に化身についてですが、パーセント表示のものにはアイテムパワーが関係ないと覚えて下さい。
よくアミュレットや両手武器で化身の効果の範囲が異なると誤解されますが、そうではありません。
化身がアミュレットに付与されると効果が1.5倍に、両手武器に付与されると効果が2倍になります。
しかし、その化身を指輪や片手武器などに移した場合、範囲が変わるだけで相対的な効果は同じです。
例えば、両手武器で範囲の最大値の効果を持つ化身の能力は、指輪に移しても範囲の最大値になります。
対して、パーセントではなく数値で変化する化身では、アイテムパワーが重要になります。
例えば、エリートにダメージを与えたときに障壁を得るような化身です。
これらの化身はアイテムパワーが高くなるほどスケールアップします。
レジェンドに着いた化身ではパーセント表示はアイテムパワーに影響されないので、常に数値で変化する化身が最高値に近いかどうかをチェックして下さい。
強化の影響
ワールドティア4に到達してアイテムパワー725を超える装備を入手し始めたら、装備の5段階強化がとても重要になります。
なぜなら、アイテムを5段階強化すると、アイテムパワーに関係なくアイテムに別のブレークポイントが与えられるためです。
両方とも「脆弱ダメージ+20~30」の特性を持つ、先述のアイテムB(アイテムパワー750)とアイテムC(アイテムパワー820)があるとします。
ここで、アイテムBだけを5段階強化(750+25=アイテムパワー775になる)すると、「脆弱ダメージ+25~35」になる可能性があります。
これはアイテムパワー700の装備を5段階強化すれば、同様のブレークポイントを迎える可能性があることも意味しています。
つまり、アイテムパワー700以上のアイテムは潜在的に最高のアイテムになる可能性を秘めているのです。
祖霊アイテムはほとんどアイテムパワー700以上なので常にその可能性がありますが、神聖アイテムはほとんど700未満なので、その可能性はほぼありません。
ただし、725のブレークポイントを超えてアイテムを強化すると、別の影響が発生します。
アイテムパワー715のアイテムを2段階強化して725にすると、その特性の範囲が再抽選されます。
これにより、範囲内で効果がどの位置にあったかは関係なくなります。例えば、追加ダメージ300[200~300]とあった場合に再抽選して、追加ダメージ250[250~350]となることがあります。
また、これらのブレークポイントを跨がずとも、スキルランクについても同様の事象が起こります。
具体的には手袋の「スキルのランク+3[2~3]」を5段階強化したときに、「スキルのランク+3[3~4]」になることがありました。
これ以外の特性で再抽選は確認されておらず、範囲内の同じポジションに留まるようです。
例えば、追加ダメージ250[200~300]の装備だった場合、それがアップグレードされると追加ダメージ300[250~350]になります。
アイテムを確認する
装備や化身に良い特性が付いているかを判断するために、ゲーム内設定を変更してください。
メニューから「オプション」→「ゲームプレイ」→「高度なツールチップ比較」と「詳細なツールチップ比較」をオンにします。
そうすると、高度なツールチップにより特性の範囲が表示されるため、自分の装備がどれだけ高い値を獲得できているか確認できます。
特に拾ったばかりでアップグレードされていないアイテムと、現在装備している強化されたアイテムを比較するときに重要になります。
アイテムの特性を見て、そのアイテムの数値そのものではなく特性の値の範囲内のどこのポジションにいるかの比較するのが大事なのです。
どの特性が良いかガイドで覚える
先の設定を終えたら、どのような特性が適切かを把握する必要があります。これにはmaxrollのガイドが便利です。
化身は装備できる場所にある程度の柔軟性があります。特定の化身でブーストを得たいのであれば両手武器やアミュレットにつけることでボーナスが得られます。
ガイドを見て、いくつかの化身を変更するのもよいでしょう。
重要なのは、ビルドに使用する全ての化身のリストを作成しておき、拾ったレジェンダリーアイテムを常にチェックして、抽出しておくべき化身かどうか覚えることです。
ステータスの「攻撃力」が下がっても大丈夫
多くのビルドガイドの特性の優先順位に従うと、ステータスの「攻撃力」が低下していることがあるはずです。
これは「攻撃力」の計算には全ての攻撃系特性が考慮されるわけではないためです。
例えば脆弱ダメージは非常に優れた特性ですが、脆弱状態にした対象のステータスに基づいて計算されるため、「攻撃力」では考慮されません。
攻撃力の増減は低いワールドティアにおいては重要ですが、エンドゲームでは優先すべきでありません。
ドロップ品は取捨選択する
これは私の個人的なオススメです。
レア、レジェンド、ユニークの神聖と祖霊だけを拾い、街に戻ったらまず「並び替え」をします。これにより各装備が種類毎に、アイテムパワー順に並び替えられます。
種類毎になるため、特性の優先順位を確認しながら拾った装備を確認することが簡単になります。
また、アイテムパワー順にもなっているので、アイテムパワー700未満のアイテムは確認する必要がない点でも楽になります。
ただし、ワールドティア3をプレイしている場合はアイテムパワー700未満のアイテムも重要なのでチェックしましょう。
アイテム整理
装備のアップグレードに適さなかったり抽出する価値がない化身がある場合は、レアは売却して、レジェンダリーとユニークは分解しましょう。
これにより、新しい装備の強化に必要な素材とゴールドを獲得できます。
ただし、ワールドティア4では強化や抽出が高価になるため、ゴールドが足りなくなりがちです。
素材が足りなくなってきたらレアを分解し、ゴールドが足りなくなってきたらレジェンダリー・ユニークを売却するのも手です。
最後に
このガイドが、エンドゲームでのアイテムの選び方や強化に役に立つことを願っています。もし他にヒントやコツがあれば、編集して追加するのでコメントで教えてください。
追記
- ライフ+と荊棘の加護+は725以降もアイテムパワーに応じて変化し続けます。これらのステータスがどの程度変化するかは、その数値と範囲を確認する必要があります。
- いくつかの特性は祖霊アイテムにのみ存在します。今のところ確実な情報はありませんが、リソース生成が神聖には付かないとのコメントを見かけます。
- アップグレードで数値が変化する特性が付いた化身は、抽出前にアップグレードすることで化身の数値も増え、別のアイテムに付与した場合にもその数値が維持されます。
- 特定の装備箇所に関する重要な情報がここに書かれています。モンスターがどのカテゴリに属するか次第で特定の装備箇所を落としやすくなるらしいです。詳細はmaxrollを参照してください。
- 数値が変化する化身は、キャラクターレベル依存かもしれません。ただ、アイテムパワーとレベル両方かもしれませんし、完全なレベル依存なのかまだ不明です。
- 先に述べた通り、防御力や耐性がアイテムパワーで上昇します。ただ725以上になると上昇値はごくわずかで、特性より重視されるものではありません。